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ビジネス課題改善の糸口シリーズ:第1回 「環境経営」=エコへの取り組みの差が、ビジネスの成否に直結する時代です!

ムリ・ムダ・ムラをなくす「環境経営」―「ISO14001」「エコステージ」の2大規格―

「環境経営」とは、環境を切り口にムリ・ムダ・ムラをなくし、利益を生み出す仕組みです。そして国際規格の「ISO14001」と国内規格の「エコステージ」は、共に「環境経営」の実現を目指すための規格であり、“何を”“どのように”したら、「環境経営」が実現できるかの必要最低限の規格が定められています。“どこまで”やるかのレベル=つまり目標と計画は、各組織が自分たちの体力に合わせて決定します。

この両規格は、「環境経営」を実践している企業であることを公に保証するものであり、特に「ISO14001」は2009年7月末の時点で約20,500社が取得している認知度・信頼度の高い国際規格です。一方の「エコステージ」は国内向けの規格で、まだ認知度はあまり高くありません。しかし、「エコステージ」の特徴としてステージ1〜ステージ5までレベル分けがあり、ステージ1は取得にかかる費用や労力が「ISO14001」より格段に低いというメリットがあります。つまり、何から始めたらいいかが分からないという企業にとって、入門編的な位置付けで利用することができます。

ISO14001とエコステージの違い

「ISO14001」は認証取得活動開始から初動審査、本審査という段階を踏み、認証取得まで約12ヶ月かかります。ISO の認証を取得することは、人員的にもコスト的にも容易ではありません。一方、「ISO14001」 の意図を踏まえた「エコステージ」では約6〜9ヶ月で取得可能です。

ISO14001/エコステージ取得までのスケジュール

「ISO14001」および「エコステージ」を取得する仕組みとメリットとは?

ここで、一つの例を取り上げてみましょう。例えば、ある製造業の会社で「製造時における製品ロスを20%削減する」という目標を掲げたとします。製品ロスとはつまりムダであり、それをなくすことで限られた資源を無駄にせず、製造時に排出するCO2も減らすことができるわけです。

この目標に向けて「方針決定&計画の策定“Plan”→実行“Do”→点検“Check”→見直し→第三者機関による審査“Act”」というPDCAサイクルが実行され、審査に合格すれば両規格の認証を受けられるという仕組みになっています。

PDCAサイクルと認証制度

この両規格で実際に認証を受けた企業にそのメリットをヒアリングすると、認証取得の活動を通じて、

  • 製品ロスや在庫の減少による利益率向上

  • 環境配慮型製品の開発による競合優位性

  • ステークホルダーへのイメージアップ

といった目に見えるメリットが得られたそうです。また、全社を上げて取り組むことで、組織の活性化、コミュニケーションの活発化、社会的な責任意識の向上といった人と組織への好影響も数多く報告されています。

地球環境の中で営利活動を営む企業として、環境配慮という責任と利益向上の両面から、「環境経営」への取り組みは必要不可欠なものになっていると言えるでしょう。

両規格に関する詳しいセミナーも随時開催中です。詳細については、以下よりお問い合わせください。

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