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膨らむ「災害・障害リスク」と「運用負荷」を皆無に!高いセキュリティ・信頼性・運用効率を実現した、IT基盤の最適解 クライアント:インターネットメディア事業B社 従業員数:100名

背景

経済環境の悪化により企業のIT予算が削減される一方、IT部門に求められる要件は年々高くなっています。高いサービスレベルの保持、システムの安定稼動、万全なバックアップやセキュリティ・・・多くの業務システムがITに依存する中、「年間50%もの勢いで増大し続けている」と言われるデータの管理・運用は、企業活動の命運を握る最重要課題だと言えるでしょう。

しかし、それらの活動に充てるべきコストはむしろ削減を求められ、自社で実施できる対策や人的パワーにも限界があります。こうした、相反するIT課題を解決するための選択肢は、ごく限られていると言っていいのではないでしょうか。

課題・問題

増加し続ける通信データ量に、比例して膨らむ「リスク」と「運用負荷」・・・

インターネットメディアを通じて、各種のITサービスを提供しているB社では、サービス・業務の拡大に伴って増加の一途をたどっている膨大な通信データ量に、ITインフラの見直しを迫られていました。

同社は基幹システムを含むすべての業務データを、自社サーバで管理・運営していましたが、各種サービスコンテンツの拡大とそれに伴うトラフィック(通信データ量)の増大、これら提供サービスを支える社内業務システムの拡大が主な要因となって、データ増大によるさまざまな弊害を引き起こしていたのです。

同社のインフラに関する心配事は2点ありました。セキュリティと、特に信頼性の問題です。

セキュリティリスク

同社の基幹システムには、数万件にのぼるサービス会員の個人情報や提供サービスの構成プログラムなど、業務の根幹に関わる機密情報が多数含まれており、損失や漏えいは許されません。しかし、社内からの漏えい事件・事故が多い昨今。できる限りの対策は講じていたものの、入退室を含めセキュリティを完全に保証するのは困難でした。

信頼性および可用性リスク

また、より大きな問題となっていたのが、事業継続に直結する信頼性と可用性。同社にとって、提供サービスのシステムは事業の根幹であり、最大の知的資産。万が一の災害やシステム障害が起きてもサービス停止やアクセス遅延を起こさずに、高い可用性を維持し続ける必要があります。同時に、社内業務システムにおいても万全の対策が必要です。しかし、一般的なテナントビルでは、耐久性やUPS(無停電電源装置)のスペック面で限界がある上に、バックアップ/リカバリ対策における運用負荷は膨大なものでした。

同社システム管理部マネージャーのS氏は、次のように振り返っています。
「もし何かが起きたら・・・と心配しつつも、システムの肥大化に伴いIT管理者が少ない当社では、リソース的に管理が難しい状況に追い込まれていました。そんな中、恐れていたシステム障害が発生してしまったのです。幸い、深夜でたまたま残業中だったこともあり早期発見、徹夜で復旧作業にあたり被害は最小限で済みましたが、あれが日中のオンタイムだったらと思うとぞっとします。」

システム障害の復旧が遅れればサービス提供が停止し、復旧不可能ともなれば企業の存続すら危うくなります。既存システムの構造を見直す必要があるのは明らかでした。

課題・問題のポイント

  • 機密情報の損失・漏えいにつながるセキュリティリスク

  • 万が一の災害やシステム障害によるサービス停止等の信頼性リスク

  • バックアップやリカバリなど、データ保持・障害復旧における管理・運用負荷

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